TCGA PRAD の RNA-Seq と miRNA-Seq データの統合解析

  • Gene Expression
  • miRNA Expression
  • High-Throughput Sequencing

The Cancer Genome Atlas (TCGA) は、がんに関するマルチオミクスデータとクリニカル情報の大量に蓄積しているサイトです。

このケーススタディでは、normal と tumor のグループ間で発現差のある遺伝子(DEGs)を抽出し(part 1)、発現を制御している可能性のあるmiRNAの抽出を行います(part 2)。ただし、下記のムービーで見るものより、TCGAのRNA-Seqデータをインポートしたり、TCGAのmiRNA-Seqデータをインポートする操作は、v1.20.5031以降でずっと簡単になっています。

ここでは、Prostate Adenocarcinoma に関連して制御している可能性のある miRNA として次のものを抽出しました。さらに下のリンクから、候補の miRNA-ターゲット遺伝子のペアについて詳細をダウンロードできます。

hsa-mir-10a, hsa-mir-15b, hsa-mir-17, hsa-mir-20a, hsa-mir-20b, hsa-mir-25, hsa-mir-30b, hsa-mir-32, hsa-mir-93, hsa-mir-96, hsa-mir-106a, hsa-mir-130b, hsa-mir-141, hsa-mir-148a, hsa-mir-182, hsa-mir-183, hsa-mir-191, hsa-mir-200c, hsa-mir-203, hsa-mir-204, hsa-mir-363, hsa-mir-375, hsa-mir-451, hsa-mir-484, hsa-mir-573, hsa-mir-629, hsa-mir-708, hsa-mir-888, hsa-mir-890, hsa-mir-891b, hsa-mir-892a, hsa-mir-892b

https://www.dropbox.com/s/8a2aa8rn74lt6rw/TCGA-PRAD_Correlations_between_miRNAs_and_targets.txt?dl=1

Tutorial Movie

このムービーチュートリアルでは、RNA-Seqのデータを取得して、あなたの Subio Platform にインポートして詳細な解析を行うために準備する手順をpart 1で紹介します。そして、part 2 で制御している可能性のあるmiRNAを抽出します。Find miRNA Targets ツールは Advanced Pluyg-in に含まれており、miRNAとターゲット遺伝子の情報については、miRecordsmirTarbaseTargetScanPITAmiRanda のデータベースから取得できるようになっています。

Part 1

Analyzing TCGA PRAD RNA-Seq

データのインポートはもっと簡単にできる世になっていますので、9分20秒まで飛ばしてください。

9:20 実験パラメータを編集して、Normal/Tumor の情報を埋める

10:30 DataSet を編集して、Sample Groupを定義する

11:20 Scatter Plot (Measurement) View とヒストグラムでデータの特徴・品質をチェック

11:45 シグナル値が低すぎる遺伝子と、発現変動のない遺伝子をフィルターで除去する

13:00 主成分分析(PCA)を実行して、発現プロファイルの全体像を把握する

14:25 Normal と Tumor で発現差のある遺伝子群(DEGs)を抽出する

15:00 DEGs を Region List に変換する

15:40 miRNA のデータと比較するため、Sampleの並び順をバーコードの並び順として記録する

データインポートから解析まで一通り学びたい方は、オンライントレーニングをお申し込みください。

Part 2

Analyzing TCGA PRAD miRNA-Seq Integratively with Gene Expression Data

データのインポートはもっと簡単にできる世になっていますので、5分45秒まで飛ばしてください。

5:45 シグナル値の分布を見ながら、ノーマライズを編集する

6:25 DataSet を編集して、Sample Group を定義する

6:45 パラメータを再度編集して、整理する

7:10 パラメータを再度編集して、RNA-Seq データと Sample の順番と合わせられるようにする

8:15 RNA-Seq データと Sample の並び順を合わせたSeriesをつくる

9:00 Find miRNA Target ツールを使って、DEG を制御している可能性のある miRNA を抽出する

10:10 結果をみる(並び順が合ってない all samples と、合っている normal-tumor paired sampels を使ったときの相関係数の分布を比較)

11:45 miRNA とターゲット遺伝子のペアで、発現量の関係を見る

12:10 miRNA とターゲット遺伝子のペアを、発現パターンの相関係数と一緒にテーブルで出力する

データインポートから解析まで一通り学びたい方は、オンライントレーニングをお申し込みください。

関連トピック

Data Source:

The Cancer Genome Atlas

https://cancergenome.nih.gov/

Gene Expression Omnibus

"MicroRNA expression data for human primary and metastatic prostate cancer samples and control normal adjacent benign prostate"

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/geo/query/acc.cgi?acc=GSE21036